新世紀ラグマンProject. Episode-1
2016.12.31-2017.1/19
中国・新疆ウイグル自治区
そこで私は
ラグマンを
食べた。
新世紀ラグマンProjectとは、
その新疆ウイグル自治区で食べたラグマンを
現代日本でできるだけ完全に再現しようとする試みである。
そもそもラグマンとは?
うどん
のような麺類で、麺自体は小麦粉と塩、水だけで練る。
太さ的には色々あるが細いもので稲庭うどんくらい(もっと細いのもあるかも)
写真のものを見ても本当にうどんっぽいが、
現地で食べた限りでは平均的に一般的なうどんよりもずいぶんもちもちしていた。
拉麺vs切麺
ラグマンは中国語では拌麺という。
拌、つまり和える。拌麺、そう、つまり和える麺、それは和え麺。
もう一つ、中国の小麦麺料理は非常にざっくり分けて2種類に大別できるそうである。
拉麺と切麺である。
拉麺とは拉する麺、つまり手で引っ張って伸ばす麺。
そして切麺とは、現代の日本のそばやうどんのように綿棒で延ばし、刃物で切り出す麺。
なので拌麺は拉麺であり、
しかし日本のラーメンは拉麺ではなく切麺である。昔はどうだか知りませんがとりあえず今は手で伸ばしてないので。
22017/2/27 1日復活!!大岩食堂 月曜日旅のアジアご飯 シルクロード特別篇!!
帰国してからというもの、Tour Neo Culture シルクロード大巡礼祭りと称して、
東京のあちこちでシルクロード関連のイベントを連発しております。
関係者様、ご協力いただいている皆様、本当にありがとうございます!
そして去年の10月に最終回となりましたが、大岩食堂旅のアジアご飯という、
自分が旅をしてきた各地で食べた料理をお出しするという、週一のイベントをやらせていただいておりました。
それが何と2017/2/27に1日復活でシルクロードの料理をお出しできることに!!
こ、これはもう、
ラグマンをやるしかない!!!!!\(゜ロ\)(/ロ゜)/
問題その1
しかしながらラグマンを現代日本で再現するにあたって問題が。。。
ラグマンの麺の作り方も分からなければ、伸ばし方も分かりませんもので...orz...
ラグマンは中国で言うところの拉麺なので、麺を手で伸ばしていくのだが、その麺の延ばし方は拉麺の種類によって様々に違う。
中には小判状に薄く伸ばした生地をただ手で引き延ばすだけで、一本の麺にも太い部分と細い部分とのムラがあっていいような麺も存在し、それならなんとなくできそうな気もしないではないが、、、
しかしラグマンの場合は両手で延ばした麺を板に叩きつけて伸ばす、それも均一に。
なんとまあ難しそうな、、、
よほど練習すればできたりするのかもしれないが、
2/27には間に合わないでしょう。
実際に見てきたけどこれ↓
いや、この指と麺の絡まり方なんなんですか!!
俺には無理っぽい!!
問題その2
2017/1/29に私は西荻窪にあるそばとワイン 吉さんのご協力のもと、そばとシルクロードというイベントを開催させていただいていました。
そこでもラグマンと馬虎麺をそばで再現するという挑戦を。
その時の馬虎麺風そば↓
粗びき二八の平打ち
実際の馬虎麺↓
ラグマン風そばの具↓
モデルにしたラグマン(いろんな種類あるけどこれが一番好きだった)↓
麺は、、、
写真撮り忘れてましたが細麺です!!
つるつる微粉七三
そばはこの日のために店主があれこれ考えてカスタムそばを打ってくれたんです。
ラグマンの具や、馬虎麺のつゆの再現は比較的簡単にできるし、できた。
麺に関しては全くの素人の私は今回のそばも、「現地ではこう言う麺だった」という情報を伝え、写真を見せただけで完全にアウトソーシングしていた。
このイベントでは結果、
馬虎麺風もラグマン風も
そばはおかげさまで大好評。
本当に吉の店主様さまさまでございました。
が、2/27 大岩食堂旅のアジアご飯。
私は一人なのである。
これは大問題である\(゜ロ\)(/ロ゜)/
アウトソーシングできる小麦麺のプロフェッショナルも周りにはいないのです。
さて、困った(;´д`)。
乾麺は手に入る。
しかし、乾麺はああああーーーーー。。。!!!!!
気が乗らん...orz...
1/29 そばとシルクロードでは店主のスペシャルそば(しかも打ち立て)でラグマンを再現したのに対し、
来る2/27!!!! ラグマンやります!!!今回は、、、乾麺!!!!!!
(;´д`)。。。
これではお客さんに感動はおろか満足もしてもらえないだろうと思うのです。
1/29の盛況を受けて、いい意味でハードルが上がっていました。。。
ラグマン、やっぱ出すのやめるか。。。
うっすらと脳裏にそんな妥協案が浮かびました。
そうそう、
だってそもそもラグマン以外にもシルクロードの料理はたくさんあるし、
自分が勝手に現地で食べたラグマンに大はまりして盛り上がっていただけで、
別にそれを2/27にやる必要なんかないじゃないですかー!!!???
1/29にもう一回やったんやし。
お客さんにもラグマンなんか実際そんなに求められとらんかもやし。
悩みながらも妥協案への道を突き進む俺。
そんな時に、遥か西方の国より
まるで一縷の望みのごとく
一本の救世主が現れたのであった。(実話)
続く